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2016年11月 3日 (木)

愛知県議会健康福祉委員会県外調査

10月26日~28日、愛知県議会健康福祉委員会の県外調査に参加しました。

1日目の報告です。

1 九州国際重粒子線がん治療センター(佐賀県鳥栖市)

初日の26日は、九州国際重粒子線がん治療センターへ。平成25年5月に開設した施設で、重粒子線をがん細胞に照射するため、患者への負担が少なく、短時間での外来治療が可能。対象となるがんは、頭蓋底腫瘍、頭頸部がん、肺がん・肝がん・膵臓がん・腎臓がん・直腸がんの再発、前立線がんなどで、食道がん・乳がん・子宮がんは臨床試験中ということです。

年間650人の患者を受け入れている。新幹線「新鳥栖駅」前に立地のため、九州はもちろん全国からアクセスしやすい場所にあるため。一人当たりの治療費は平均314万円(保険外のため)。診察・検査・薬代は保険給付があるそうです。重粒子線のセンターは150億円で、陽子線の半分だと説明ありました。

2 佐賀県議会(佐賀県佐賀市)にてがん対策事業の取り組み

次は佐賀県議会にて、がん予防、相談支援、先進医療受診環境づくりなど佐賀県におけるがん対策事業の取り組みについて調査しました。

佐賀県は、C型肝炎ウイルスキャリア率が全国で一番高く、肝がん租死亡率も16年連続ワーストだったことから、平成26年3月に、佐賀県がんを生きる社会づくり条例を制定し、がん対策を進めてきました。(肝疾患センターの設置、県独自の助成制度の実施、肝炎コーディネーターの養成・活用、ターゲットにあわせた啓発活動)。

また、女性特有のがん対策を、条例第18条で設けて、ピンクリボンキャンペーンや母の日(5月)とピンクリボン月間(10月)の街頭キャンペーン、レディースデー検診の実施を行っています。

驚いたのは、子どもたちの40年先の胃がんリスクを取り除きたい~と、県内の全中学校の3年生を対象にピロリ菌検査を実施、要治療の生徒の除菌治療費を助成していることです。

☆☆☆実は、私は今年の健康診断でピロリ菌が見つかったが、一回目の除菌治療で菌がなくならず、2回目の除菌治療を行いましたが、2次検査を受けていなかったので、早速本日2次検査をしてきました。検査結果はまだ先になりますが、ピロリ菌検査は、健康診断で見つかったため、保健医療には入らず、検査費用も薬代も実費負担となっていますので、佐賀県の対応には驚きました。子どもたちの40年先の胃がんリスクを取り除きたいということですが、私は、これまでピロリ菌についてあまり関心をもっていなかったので勉強になりました。健康な人生を送るためにも必要なことだと思いました☆☆☆

2日目の報告です。

3 大牟田市議会(福岡県大牟田市)では先進的な認知症ケアコミュニティが

佐賀県から大牟田市までパスで移動し、大牟田市議会へ。ここでは、認知症の正しい理解と誰もが支え合って暮らすことができるまちづくりを目指し、認知症コーディネーター養成、徘徊模擬訓練等を福祉・医療・介護・地域・行政が行っている。この地域認知症ケアコミュニティ推進事業での取り組みについて調査しました。

大牟田市では、平成13年11月に、大牟田市認知症ケア研究会を発足させ、認知症になっても安心して暮らせるまちを目指しています。その様子を分かりやすいパワーポイントで学びました。

○まずは訓練名称から“徘徊”をはずし、地域住民と一緒に考え、理解を深めていく。

○認知症の当事者の想いをくみ取り、認知症の人の人権を守り、地域で支えるよう模擬訓練の実施をまちあげて取り組む。(大牟田市地域認知症サポートチーム)

○子どもたちにも理解を深めようとわかりやすい絵本をつくり、広めています。(絵本を買ってきました)

その本を読んで改めて思ったのは・・・・私の母は7年前、87歳で、父は今年8月95歳で亡くなりましたが、2人とも認知症ではなかったが、物忘れや、理解力が減ってくるため、「どうして分からんの」なんて、時には言ってしまったことを反省しました。2人とも私たち家族を支えてくれていたのに・・・・

4 福岡市立こども病院(福岡県福岡市)

次に、福岡市にある福岡市立こども病院を訪問。小児医療部門と感染症部門を柱に治療が困難な患者を対象として診療を行う高度専門の医療施設。「こどものいのちと健康をまもる~すべてのこどもと家族の明るい未来を願って~」を基本理念に掲げ、子どもの人格を尊重した取り組みを推進しているこども病院の概要について調査しました。また、遠方からの入院患者へのサポートなどの取り組みについても調査しました。

こども病院に入院し治療を受けながら学ぶ小・中学生のために院内学級と呼ぶ、小学校・中学校が開設されていました。小学校はひまわり学級と呼び、1年生から6年生まで複数の学年のこどもたちが集まり、一緒に学習しています。「ひまわり」に負けないくらい明るい子どもたちの笑顔が輝く教室です。

中学校はあらぐさ学級と呼び、名前のように自分の病気に負けず、仲間と生活していく中でたくましく育ってほしいという願いが込められています。学習は前籍校と連絡を取りながら工夫して行っています。とても明るい雰囲気で過ごしていると説明をうけました。

P1060799                福岡市立こども病院

ドナルド・マクドナルド・ハウスふくおか(ふくおかハウス)という名の施設も視察しました。

この施設は、自宅から遠方の病院に入院している子どもと、その付き添いの家族が利用できる滞在施設で、我が家のようにくつろげる第2の家です。このふくおかハウスは、福岡市立こども病院の敷地内に建てられ、16家族が滞在することができます。キッチン、リビング、ダイニング、そしてプレイエリアも備わった大きな家です。

ハウスの運営は、地域のボランティアによって支えられ、身の回りの掃除や食事は利用者が行うが、利用家族がゆっくりとくつろげるような家づくりのサポートをしているのはボランティアさんです。運営費は個人や企業からの募金や寄付によってまかなわれているそうです。その日も、数人の男性陣がカレーライスをつくっていました。こどもの病気に負けないように、本人も家族も癒されるように努めていると説明してくださいました。

P1060797           こどもハウスで調理するボランテイアのみなさん

5 九州大学先端イノベーションセンター(福岡県福岡市)

最後の3日目は、九州大学先端イノベーションセンターを調査しました。

研究開発を行う大学及び企業と臨床試験を行う病院が連携し、先端医療の実用化を目的とした施設です。共同研究体制の構築、国産競争力を有する技術の保持・発展を図り、先端医療開発の国際的根拠となることを目指しており、これらの取り組みについて調査しました。

この施設は2011年開所され、大企業・中小企業と連携して共同研究を行い、先端医療の商品化まで行うもので、「大学の研究を社会に送り出すこと」を使命としています。遠隔手術支援ロボット、超音波診断ロボット、内視鏡外科手術トレーニングセンターなどの説明を受け、施設を視察させていただきました。

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